HP独占インタビュー【rice活動休止について】
第4回連載「海外見聞録」
第3回連載 特別企画「rice×ACID」
「Heart is always...」(全3回) 第1回
今年初めてのオフィシャル・インタビューは、3月26日にリリースしたマキシシングル「Heart is always...」を中心とした話題でお届けします。サポート・ギタリスト=TEL-SEAも加わって、ボケありツッコミありの、爆笑インタビューとなりました!「Heart is always...」が生まれた制作現場の秘話を3回にわけてお届けします。──今回のインタビューはスペシャルの飛び入りアリということで…まずは彼をフィーチャーしてみましょう(笑)。絶賛発売中のニュー・シングル「Heart is always...」の制作ではその彼が大活躍したんですよね。
HIRO:ジャケットデザイン=TEL-SEA~!
──ということで、今回の飛び入りは、サポートギタリストのTEL-SEA(莎瑛ちゃん)です。今回、TEL-SEAくんにジャケットをお願いすることになったのにはどんな経緯が?
有紀:1年ぐらい前に一度、“近いうちにCD出すかもしれないから、ジャケットのデザインやってよ”って話してたことがあったんだ。でも、その時はCDリリースの計画が流れちゃったんだけど。で、今回、“やっとCDが出せることになった”って話をしてたら、その翌月には……
HIRO:デザインができてきたっていう。
有紀:TEL-SEAが自分で考えた案を持ってきてくれたの。
TEL-SEA:(CDを出すっていう話を聞いて)何かしたいなって思って。曲に対するイメージも1年前にディスカッションした時とはまた変わってたし、以前みんなで話したものとは違うものを考えて、“こういうのはどうかな?”って言って持って行ったんです。
有紀:そうそう。1年前に大体のたたき台になるような話し合いはしてたんだけど、今TEL-SEAが言ったみたいに、選曲やら状況が変わっちゃったから。“今回出す作品はこういうイメージのパッケージにしたいな”って話したら作って来てくれて。
──詳しくオーダーする前に、TEL-SEAくんが自分でいろいろ考えて自主的に持ってきてくれたんだ。
有紀:“この3曲が入るならこういうのはどうかな?”って言ってね。ホントに、忙しい仕事の合間を縫って考えてくれたんだよね。
──その、持ってきてくれた作品の第一印象はどうだったの?
有紀:とにかく、すっごくうれしくて、ノドが詰まるぐらいの高ぶる感情があった。できあがり自体もすごくよかったし、“これでいこう!”って即答したかな。
──良い話ですね。
TEL-SEA:(有紀のフリを見て)ウエェ~!!(←注:3月の全国ツアー中にはやったノリ&ツッコミ。有紀の合図でTEL-SEAが“ウエェ~!!”と驚いた声を出す。ツアーのMCでもやってましたが、見た人いるかな?笑)
一同:爆笑!
──せっかく良い話してたのに台無し(笑)。さ、気を取り直して話を続けます。TEL-SEAくんがジャケットデザインを考えるにあたって念頭に置いていたのはどんなこと?
TEL-SEA:(有紀のフリを見て)ウエェ~!!
一同:またまた爆笑!
TEL-SEA:まともにしゃべれない……(涙笑)。
──まあまあ落ちついて。どうぞまともにしゃべってください(笑)。
TEL-SEA:(まじめに語り出す)ジャケットって、静止してる画像じゃないですか。でも、その中で、時間が流れているような雰囲気を出したかったんです。たとえば、映画やテレビドラマで見るような世界観というか、時間の一瞬を切り取ったようなジャケットにしたかったっていう。
──それが、TEL-SEAくんが今回のシングルに感じたイメージ?
TEL-SEA:そうですね。曲を聴いた感想というか、曲を聴いた上で思い描いた絵柄だったというか。
──レコーディングにも参加しているTEL-SEAくんだから、曲ができあがっていくプロセスを知ってるぶんだけイメージしやすかったのかな?
有紀:歌詞もすごくよく聴いてくれてるから、話が早かったっていうのはある。こっちから“こういう歌詞だからこういう感じにしてほしい”っていうオーダーを出す前に、“自分なりの解釈で作ってみたんだけど、使えそうだったらどうぞ”って言ってくれたから。
──しかもそれが、イメージにばっちりハマッたんだもんね。
有紀:riceは俺とHIROのふたりでやってはいるものの、実のところ、俺たち自身に見えていない部分が周りの人には見えてるのかなって思った。今回は、riceは自分たちだけで作ってるものなんじゃないなってことが改めて再認識できたよね。
──そういう意味でも、「Heart is always...」はとっても大事な作品になったんじゃないですか?
有紀:うん。すごく重い作品になった。このシングルは身近にいる人たちとのキョウサクだから……あ、キョウサクの“キョウ”は、ともにのキョウ(共)っていうより協力し合うのキョウ(協)ね。
──一緒にriceを作り上げている人たちの力を感じた?
有紀:うん。今回は、仲間がくれるパワーはホントに大きいなってことを実感したシングルになったなって思う。その実感を通して、ブランクがあるがゆえの怖さも消えちゃったし。
──1年以上ぶりの新作発表っていうことで、やっぱり最初は不安があったの?
有紀:最初はすっごく構えたよ。自分の中では、やっぱり、制作上のプロセスと数字(セールス)は別だっていう感覚があったから。
──いくらいい制作ができたとしても、それは決してセールスとイコールになるものじゃないっていう?
有紀:もちろん、どっちが大事っていう話じゃないんだけどね。でも、今までは、そういうことを気にしてる部分がどうしてもあったんだ。でも今回、やりたい方向性をしっかり打ち出していくことがすべてなんだ…っていう考えに行き着けるぐらいのヒントをもらえたなって思ってる。お客さんしかり周りの人たちしかり、riceを想ってくれてる人たちの気持ちと数字的な重みは全然別ものじゃないってことを感じたっていうか。
──もちろん、CDを出す以上はより多くの人の手に取ってほしいけど…それ以上に自信のある作品を出すことの大切さを改めて実感したわけですね。
有紀:うん。今回はそういうことを感じられたのが自分にとってすごいデカいできごとだったよ。
──ステキなジャケットを作ってくれたTEL-SEAくんの力も大きかったんだよね!
有紀:(合図)
TEL-SEA:ウエェ~!!
一同:爆笑!
──もう、せっかく良い話でまとまってたのに!(笑)
~~次週へ続く~~