HP独占インタビュー【rice活動休止について】
第4回連載「海外見聞録」
第3回連載 特別企画「rice×ACID」
第2回連載 第1弾「海外ツアーの真相」
2007年7月21日、ツアー初日の横浜アリーナサウンドホールで発表された、10月の海外ライヴサーキット。この企画についての詳細と真相を、有紀とHIROが激白!──riceは今、絶賛ツアー中なわけだけど、その中で今後の新しい予定が発表されましたね。海外ツアーの話はビックリしましたよ。
有紀:これに関しては、ちゃんと詳細と事情を皆に知っておいて貰いたいなって思ってるんだよね。今回、日本でチケットが買えるシステムをとってないから、中には、“日本のファンは海外での公演を観ることができないって事ですか!?行っちゃいけないって事ですか!?”って言う人もいて。アーティストにとっては冥利に尽きる有り難い言葉だし、とても頼もしいファンが居てくれてるって事なんだけど…。
──じゃ、今回の経緯を聞かせてもらいつつ、ふたりの目的や意図をみんなに伝えましょうか。
有紀:簡単に言うと……冬のツアーで大阪に遠征に行った時に、知り合いのバンドの方がポーランド人のオーガナイザー(世話役)を連れて来たことが始まりかな。
──オーガナイザーとは?
有紀:個人でライヴのブッキングをやってる人が各国から集まってるチームみたいなのがあって。そのチームのポーランド支部みたいなところの人でさ。その人は、ヴィジュアル系に限らず、ロックやゴシック、他にもいろんなジャンルの日本のアーティストを視察しに来てたのね。その中で、“どうしてもriceっていうバンドが気になる”って言って、俺たちの知り合いのバンドの方を通じてライヴに来てくれて。それからいろいろとやりとりをして、"よかったらポーランドに来ませんか?"っていう話になったんだ。
──まさに、縁だったわけだ。
有紀:そうそう。ノリ的には、飲み屋でたまたま居合わせたミュージシャンと意気投合して、"今度対バンやろうよ"って言ったことが実現化するような、よくよくある感じに近いよね。大きなイベンターや企画会社を通じて立ち上がった企画じゃなくて、どっちかって言うとドサ廻りに近いノリだから。どこにどんなハプニングが待ってるかがわからないのは事実……。
HIRO:次の日の動向が予想できないぐらい(笑)。
有紀:そういう理由もあって、渡航に際しての安全面を含めライヴ観覧ツアーや日本での券売をしないんだけど。
──今までにない経験を積んで帰って来るから、ファンのみんなにはそれを待っていてほしいというのが今のふたりの気持ちかな?
有紀:今回限りで海外にはもう行かないっていうわけじゃないから。自分たちの目で確かめてみて、今想ってる以上に安心要素があれば次はもっとちゃんとしたツアーが組めるかもしれないしね。
──不安要素や未知の部分は今言ったようにたくさんあるわけだけど、それ以上に期待感や楽しみなこともいっぱいあるよね?
有紀:ドサ廻りツアーだと言いつつも、中国では結構なVIP扱いらしいよ。SILVER ASHっていう、中国では知らない人がいないっていうぐらい有名なバンド(北京のヴィジュアル系バンド)と対バンが決定してて。あと、ポーランドでは、アニメやプラモデルとか、いろんなブースが出るコミケみたいなフェスに招待してもらってる。この2ヶ所は千人規模の集客があるみたいで、現地ではもうテレビスポットが流れてるみたい。
──少なくともその2ヶ所は公演が流れちゃうようなことはなさそうだね(笑)。
有紀:とはいっても、どのレベルのVIPなのかは行ってみないとわからないけどね(笑)。
HIRO:いやー、楽しみでしょうがない(笑)。
有紀:あと、個人的にはオーストリアは感慨深いんだよね。昔、合唱団の時に一度歌いに行ってるんだけど、それ以来13年ぶりに歌いに行くから。ライヴ当日のMCでそれをどうやって伝えようかな~。
HIRO:MC、大変だよ!。
有紀:当然のごとく、俺たちふたりは英語力がまったくだからね(笑)。
HIRO:曲終わったらすぐカウント出すからね(笑)。
有紀:まあでも、一緒に行くバンドの人たちが、英語もできるし海外ライヴの経験もあるっていう人たちだから。
──ならばだいぶ心強いね。
有紀:そうそう。
──帰国はいつですか?
有紀:どこかの国を28日に出発して29日に日本に着く予定。
HIRO:とりあえず11月1日(O-WESTライヴ当日)に間に合わないことにはね(笑)。
~~次週へ続く~~