HP独占インタビュー【rice活動休止について】
第4回連載「海外見聞録」
第3回連載 特別企画「rice×ACID」
第2回連載 第2弾「“&”ツアー経過報告!」
全10ヶ所11公演で展開しているACIDとのカップリングツアー“&”。精力的に駆け抜けたこの夏の成果は果たして……!?──今はちょうど、ACIDとのカップリングツアー“&”も佳境を越えてラストに向かってるところだけど、手応えはどうですか?
有紀:出順はランダムだからriceが先の時も後の時もあるんだけど、思ったよりぜんぜんお客さんが残ってくれてて。2バンドの演奏時間でお客さんの人数があんまり変わってないみたいだからよかったなって。
──浦和ナルシスは早いうちからSOLD OUTしていたし、お客さんの入りも上々かな?
有紀:初日の横浜アリーナサウンドホールが終わって、そこでまた関東近郊のチケットが伸びたんだよね。お客さんから見てもいい感触だったのかもしれない。
HIRO:盛り上がってたもんね。
──全10都市11公演、大阪と名古屋、新潟と仙台以外はほとんど関東だけど、この場所設定はどういう意図があって?
有紀:スケジュールの都合で折り合いがつかないこともあったから。ACIDにとってはレコーディングと並行したツアーみたいだし。
──でも、riceもACIDも東京が活動基点のバンドだから、関東地区で足場を固めるのはいいことなんじゃないかなって。
HIRO:そうそう。宇都宮・水戸・高崎・静岡あたりは行ったことのない場所だし、意味あるツアーだなと思う。そういう部分で楽しみなところも結構あるよ。
──カップリングツアーは、レギュラー編成とは違ったツインギタースタイルで廻ってるんだよね。
有紀:そう。たいし&てるしで。若手酒豪コンビ。
──riceはいろんなスタイルの編成ができるバンドだけど、この夏に関してはどういったアプローチを目的に編成を考えたんですか?
有紀:夏に関してはやっぱり、体力的な部分かな。カップリングツアーは平均年齢がグッと下がってるんだけど、若さを重視した編成の方が長旅にも耐えられるしっていう。
HIRO:平均年齢26~27歳だもんね。でも、途中でベースが淳くん(ex.Waive=高井淳)からふーみんに変わるから、そこでちょっとまた上がるけど(笑)。
有紀:いつものメンバーは、ベテラン揃いなぶん安定はしてるけど、この夏は持続力より発展を見たいっていう気持ちもあって。
HIRO:そうそう。ちょっと攻撃的な感じだよね。いつもは安心感はあるけど、逆にあんまりハメは外せねえなみたいな部分もあるから(笑)。
有紀:ヘンな話、自分もまだ若いはずなんだけど、気が若くなるよね(笑)。
HIRO:俺らもまだ26だから。いつもの編成の中に入ってると、それを忘れて“俺もいいトシになったな”なんて思っちゃうから(笑)。
──あはは。でも、勢いある若い編成でもどっしりと安定感のある編成でも、どっちにも転べるってことは、riceのふたりに振り幅のある力が備わった証拠なんじゃないかな? ここのところ、ライヴを見ていてステージ運びに余裕を感じるから……。
有紀:実は、20日のワンマン(横浜アリーナサウンドホール)は音響関係のトラブルが続出して散々な目に遭ってたんだけど。だからあの日はステージングを考えるどころじゃなかった(笑)。
HIRO:ああいう時って、自力の差が出るよね。周りがどっしりと支えてくれてたから回せたっていうかさ。
──逆に、若いメンバーでやる時はふたりが引っ張る立場にならないといけないわけだし、緊張感はつねにある感じかな。
HIRO:若いメンバーでやった21日のカップリング初日は俺にトラブルがあったけど(笑)。
有紀:ケリにトラブルがあったね。なんで次の曲に行かないんだろって思ったら一生懸命クラフトしてて。MCでつなぐような場面じゃなかったし、お客さんを必死に煽って延ばしてたんだけど(笑)。
──でも、ロングツアーは失敗した点を補いながらバンドの力を上げていける利点があるから、最終的に巻き返しができればツアーとしては成功に持っていけるよね?
HIRO:うん。今回は本数があって、それができるから楽しいよね。
~~次週へ続く~~