HP独占インタビュー【rice活動休止について】
第4回連載「海外見聞録」
第3回連載 特別企画「rice×ACID」
第1回連載 第4弾「揺るぎないもの」
さあ、第1回インタビュー連載もついに最終話!これまで、新体制への抱負や現在のriceについていろいろと話してくれたふたりが、今自分たちがやるべきことについてを語ります。若者ならではの瞬発力と、キャリアを重ねたアーティストならではの経験値。両方を兼ね備えたふたりの今後が見逃せない!──これまで7年やってきた中で、外見でも内面でも、自分なりに磨かれたなって思うことは何かありますか?
有紀:本分である、歌や言葉…そういったところでしょうね。昨日かな、riceを立ち上げたばっかりの時に作った音源を聴いたんだ。7年前、“こういうことをやります”って言って関係者に配った音源だったんだけど、聴いてゲロ吐きそうになっちゃった。
HIRO:あれは何とも言えないねぇ。当時は最高だと思ってたんだけど…。
有紀:顔から血が出るかと思ったぐらいビックリしたよね。それで改めて思ったんだよ。“うまくならないとダメだな~”って。
──その上昇志向こそが新しい自分を作るし、その時々を精一杯やることがステップアップにもつながるし。
有紀:うん。まあ、おまえもうまくなったよな。
HIRO:な~に言ってんだ! …って、まあそうだよね、ウン!
有紀:かなりすごいペースでうまくなってると思うよ。ま、その速度をも凌駕するほどの速度で俺は成長しているけど。
HIRO:ウソ、俺、もう終わり? これから食いついていこうと思ったのに! ま、おまえもね、よくなったんちゃうん?
有紀:せやな。
──なんで関西弁?(笑)
有紀:最近、高井淳ブームが来てるから(笑)。
──3月のサイクロン(CLUB rice)で初めてベースに入ってくれた高井さん。やっぱり、バックのメンバーが変わると、ふたりの音にも影響がある?
有紀:全然違うね。プレイヤーが持つ幅で全然変わる。3、4月のサイクロンの編成だと、すごくシンプルになるんだよね。タイトにギュッと焦点が定まる音っていうか。
──いろんなメンバーに対応してるふたりだからこそ、音楽をやる上での体力が知らずのうちに鍛えられてるんだろうね。
HIRO:そうだね。いろんな編成なり人なりでやってるもんね。
有紀:アレンジ変えたりとかさ。同じ曲でも、やり続けてると振り返ると全然違う…っていうのがあるしね。でも結局、同じ曲にどうやって一貫性を持たせようかと思ったら、歌とドラムに一環した何かがないと意味がなくなっちゃうんだよね。その意味合いでも、もっとうまくなりたいって思うんだ。ゆるぎないものというか不動のものを確立したい。
──2007年という年は、riceがその目標に向かうための大事な年になりそうな予感がする。
有紀:11月1日は今年も既にブッキング出来てるから、たぶんそこまでが今考えてるところでのひと区切りになるかな。そこからは、年末の忘年会に向けてっていう。忘年会の席で、“この1年を僕は忘れない!”って言いたいよね(笑)。
──今の感触でいくと、そう言えそうじゃないですか?
HIRO:そうなりそうだね(笑)。
有紀:うん。今までよりももっと、はっきりした形で理想を追求していけそうだしね。自分たち的にもやるべきことがすごくわかりやすくなってきたし、そうなると、できることがハッキリしてくるから。
HIRO:やれることからコツコツと。
有紀:無茶はいけないけど、守りに入ってるヒマもないっていう。
──そうそう。そこは若さあふれる瞬発力でどんどん前に出ていってほしい! たまにね、有紀くんとHIROくんと話してると、30代以上の人と話してるかのような錯覚を起こすんだ。ふたりともしっかりしてるっていうか、実際の年齢よりはるか年上のような落ち着いた考えを持ってるから。
HIRO:あはははは。おまえ(有紀)はオッサンだからね~(笑)。
──若さゆえの血気盛んさもとても大事だけど、自分の足元を見ることができる洞察力を今のうちから持ててるのは大きな武器だよ。
有紀:若さも落ち着きも兼ねてるってことだね。まあやっぱり、ウチは、ボーカルの存在感が強いからね~。
HIRO:あらっ、また自分?
有紀:あんまり褒めてもらえるチャンスってないから、自分で自分を褒めておこうかなって。
HIRO:いやいやいや。みんなおまえのこと大好きだよ! ここにいるみんな(スタッフ一同)だっておまえが大好きだからさ!
有紀:そうだと思った!(笑) あれ? (とあるスタッフ氏の表情を見て→)異議あり?
スタッフ氏:いやいやいや、大好きですよ。
──そうそう。みんなriceが大好きだからね。これからもよりがんばっていい音楽聴かせてください! 第一回のインタビュー連載はこれにて終了ですが、何か言い残したことは?
HIRO:じゃ、第二回をお楽しみに! っていうことでよろしく!