HP独占インタビュー【rice活動休止について】
第4回連載「海外見聞録」
第3回連載 特別企画「rice×ACID」
遅ればせながらの「夏の好き間2009」インタビュー
2009.8.22~23@白河関の里(福島県)振り返ること今から約2ヶ月。アルバムのリリースなど大忙しの秋に突入する前に、ツアー“0/∞ Lv:14”の合間に敢行した夏のファン旅行『夏の好き間』。場所を恒例の苗場プリンスホテルから白河関の里に移して行なわれた今回も、これまた恒例になった“真夜中インタビュー”を決行。1日目のプログラムを終え、美酒に酔いながら明日の打ち合わせをするrice+半riceの5人を直撃!(※“半rice”とは、今回名付けられたriceのサポートメンバーのこと)
言葉の節々に、秋・冬の展開へ向かうriceの意気込みが感じられるぞ。しかと読むべし!
──さてさて、今回もやって来ました、『好き間シリーズ』恒例の真夜中インタビュー。『2009年夏の好き間』、1日目のプログラムがすべて終了した今の気持ちをどうぞ!
有紀:超疲れた~!毎回疲れるんだけど、でも、この感覚はキライじゃない。心地よい疲れというか、身体中がグッタリはしていても充実感で満ちあふれております。
HIRO:この気持ちばっかりは一緒です。
──今回の『夏の好き間』は、場所を福島県白河市に移しての開催だったけど、いつもと違うプログラムが組まれてましたね。
HIRO:10年ぶりにキャンプファイヤーやりました。
有紀:キャンプファイヤーって、riceでは初めてじゃない?
──今回、キャンプファイヤーができるっていうことも、この会場を選んだ大きな理由のひとつだったんだよね?
有紀:基本的にね、男だから、“燃えたい”っていうか“燃やしたい”想いが好きなんだよね。こっち側からそんなに押してたわけじゃなかったんだけど……ホテル側の方がいろいろと配慮してくれて。“キャンプファイヤーもできますよ”って提案してくれたから、“だったら燃やすしかないでしょう!”ってことで、燃えるだけ燃やしてやりました。
──ミニキャンプファイヤーって聞いてたんだけど……実際に見たらかなり高く積み上げられてて、ものすごい勢いで燃えてたね!
有紀:うん。調子に乗って、“会場燃やせ!”なんて、ありえないコールもしちゃった。ホテルの人、固まってたね(笑)。
淳:俺、そのコール聞いてすぐ、ホテルの人に“ごめんなさい!”って謝った(笑)。
──それぐらい、メンバーの中では盛り上がったってことだよね(苦笑)。でも、お客さんもすごく楽しそうだったよ?
有紀:みんな順応性が高いというか。自分で言うのもおかしいけど、たぶん……“チームrice”がこの旅行に対して真剣に取り組んでる気持ちが伝わったのかな?って感じた。
HIRO:うん。
──そんな今回の“好き間”について、メンバーと一緒に働きまくっていたメンバーさんたちの感想も聞かせてください。
有紀:半riceの御三方!
──あはは。“半rice”って絶妙なネーミングだよね(笑)。まずは、今回で連続3回目の参加になるTEL-SEAさんから。
TEL-SEA:回数を重ねるごとにどんどんスムーズにスマートになっていく感じがしますね。メンバーやスタッフ、それぞれが自分の役割をわかって動いているし、まとまりがドンドン出てきてるなっていうか。
──そんな中で、TEL-SEAくんの役割は?
TEL-SEA:飲んだくれるじゃないですか?(笑)
淳:飲んで元気になるってスゴイよな~。
──じゃ、同じく3回連続参加の淳くんは?
淳:飲んで元気になるめるちゃんに相反して、僕は飲むとダメになる方ですけど(笑)。今日は完全にダメになってました。
──そんなに飲んでたの?
淳:なんか、(お酒が)めっちゃ回ったんですよ。別に自分は眠たいわけじゃなかったのに、お客さんに、“眠い?”みたいなこと聞かれたり……
──うつろに見えたんだ?(笑)
淳:そういう風に映ってたみたいです。
──あはは。では、今回2回目の参加となる愛歌くんの感想は?
愛歌:riceの旅行はホント“内容が濃い”って、前回で実感しました。そのせいかメンバー・スタッフがすごくまとまってるので、みんなの足を引っ張らないようにしなくちゃと。ふたり(有紀&HIRO)のフォローができればと心がけました。
──みんな、それぞれの想いを持ってこの旅行のプログラムに臨んだわけですね。そんな中、メンバーみなさんの一番の見せどころといったらやっぱりライヴなわけですけど……。今回はどうでした? また、新たな挑戦もあって、見所たっぷりだったよね。
淳:新曲も多かったし…。
有紀:新曲、半分近かったもんね。
愛歌:そのくせ、リハは1回だけだったよね。昨日の夜まで曲順も決まってない状態で。
──MCでも言ってたけど、ゴスペライス(有紀・HIRO・淳・愛歌による4重コーラス)もホントに前日にやることを決めた感じ?
愛歌:昨日というか、今朝……。
有紀:今日の朝4時、5時の話だもんね。
愛歌:本番の5時間前とかに決まっても、たぶん、このメンツだからできたんだろうね……。他では体験しがたい『緊張感』と、良いものができたっていう『充実感』……だから今、こんなに疲れてるんだろうな(笑)。
──ホッとしたからこそたまってた緊張感がドッと出ちゃったのかな。
愛歌:すごく出し切れたというか。こんな緊張感はなかなか味わえないですよ。
淳:俺はめっちゃアセかいた。
──そんなに緊張した?
淳:緊張っていうか、集中してる感じがあって。アコースティックならではのアプローチがある中で、自分だけ2種類の楽器を使ったこともあるし(エレキベースとアップライト・ベース)。で、ライヴが終わったところでガクッと……。ライヴの時の俺とバーにいた時の俺は、多分、別人だったんやろな (笑)。
──(笑)。前回の“春の好き間”では、ふーみんさんと淳くんによるツインベースを披露したし、そういった、普段のライヴじゃなかなかトライできない冒険を“好き間”ではしているわけで。“好き間”には、普段できないことをやってみようって思わせるような空気があるとか?
有紀:あるあるある。いつものライヴとは守るべきベクトルがちょっと違うっていうか。そういった空気感にすごく助けてもらってるだんだよね。やっぱり、 “好き間”ならではのライヴの雰囲気を楽しみにしてくれてるお客さんがたくさんいるから。それに後押しされる形で、フェードアウトすることなくチャレンジ精神があふれるんだよね。うん。この感覚、すげえイイ。
──メンバーの間には、さっき愛歌くんも言ってたような緊張感もあるわけだけど、見てる側はいい意味でのゆるやかなリラックス感があるんだよね。riceのライヴにはいつでもアットホームな空気があるけど、“好き間”はまた特殊な一体感があるっていうか。
有紀:掲げてる看板的な部分では、もちろん、“riceであること”が大前提なんだけど、なんて言うか……完璧を求める方向が違うんじゃないかな?言ってみれば、有紀が鍵盤弾くよりも専門の人が弾いてくれた方が絶対音がいい。でも、そういう観点じゃないんだよね。お客さんからも、“rice/パターンB” みたいな感じで受け取ってもらってる感じはする。
──“好き間”はリピーターも多いそうだし、この空気感を求めて楽しみに来てる人もきっと多いんでしょうね。
有紀:実際、“好き間”には毎回毎回来てくれても、普段のライヴは観れてない!っていう人もいるんだ。それに、今回は全員がちゃんと泊まりで来てくれてるんだけど、これまでには、どうしても仕事の都合がつかないとかで、ライヴだけ観て集合当日に日帰りするっていう人も何人かいるの。
──いろんなイベントが組まれている“好き間”だけど、やっぱり、ライヴが一番の目玉。
有紀:そうだね。評価を得ているというか……良い評判をもらってるから。ウチの旅行の中でも自慢できるトピックのひとつかなと自負しております!
──では、ここで、スタッフさんの話も聞いちゃおうかな。今日のライブ、客観的に観ていた感想はいかがでしたか?
ケナップス(舞台監督、裏方全般):riceとしては初めて使うホテルだったし、ライヴの事前打ち合わせも十分にできなかったんですよね。そんな行き届かない中で、メンバーさんもPAの壮さんも僕自身も……“何があっても応えるぞ!”っていう姿勢で臨めたのがよかったなと思います。今までにないぐらいというか、いつもの1~2割増でお客さんに伝えることができたかなとは思ってます。
壮(音響):すごく楽しかったですね。思い切ったことができたっていう手応えもあるし、個人的には、メンバーそれぞれの良い部分を出せたんじゃないかなと思ってます。
──みなさんの感想にも現われていたように、1日目の今日は、ライブも夕食のバーベキュー&キャンプもそして“Bar yuro”も、すべてが充実のうちに終了しました。で、明日はファンのみんなを無事に送り出すというミッションがあります。みんなを気持ち良く送り出して、“好き間”を完全成功させましょう!
有紀:そうだね。寝坊しないようになんとかがんばって……(笑)みんなの足を引っ張らないようにしたいです。
HIRO:特に今回は、“好き間”が終わったらツアーやアルバム発売記念のイースト・ワンマンも控えてるし。明日の送り出しをきっちりやって旅行を大成功させて、秋から冬に向けてのいい流れを作りたいと思います!