HP独占インタビュー【rice活動休止について】
第4回連載「海外見聞録」
第3回連載 特別企画「rice×ACID」
2008年…年の瀬編
2年振りのCDリリースや3度のO-WESTワンマンなど、精力的に活動を展開したriceのふたりが、大忙しだった2008年を振り返ります。2009年も、今年培った経験をもとに大いに翔けてくれるであろうriceに期待してくださいね!──今回のインタビューでは、2008年総決算と2009年に向けての展望を聞いていきたいと思います。ではまず、riceにとっての2008年、漢字一文字で表わすとどんな字が出てくるかな? 世間的には「変」だったけど(笑)。
有紀:日記にもよく書いてた言葉だけど……『亀』じゃない? 去年に比べると多少歩みの速度は鈍かったけど、でも去年より確実だった。うん、だからやっぱり『亀』だね。
──そんな『亀』の2008年を振り返って……一番思い出深かった活動といえば?
有紀:ファン旅行かな(“夏の好き間”8月23~24日@苗場プリンスホテル)。
──ファン旅行は2年振りの開催だったんだよね。準備はどれぐらいから?
HIRO:「やりたいね」「やれるかな?」っていう話をし出したのは……
有紀:海外ツアー(2007年10月)に行く前からだったかな。だから、1年半ぐらい前から構想はありつつで。実際に具体的なアクションを起こし始めたのは半年くらい前だけど。ホント、実現したのはコミーツーリストさんのおかげだよ。
HIRO:前からお世話になってる旅行会社の方が今回の企画も快く引き受けてくれたんで。そのおかげで一気に話が進んだんだよね。
──参加者は何人だった?
有紀:なんと124人。
──バス3台分だね。そのみんなと1泊2日をかけていろいろなコミュニケーションを取ったと思うんだけど、特に印象的だったエピソードといえば?
有紀:riceの旅行に初めて来たっていう人も何人かいて。そういうこともあって、会話にしても何にしてもわりとフレッシュだった気がする。メンバーとお客さんとで一緒に撮った3ショットチェキにサインを書いただけであんなに喜んでくれるっていうリアクションも久しぶりだったし。嬉しかった。
──お客さんの人数も多かったけど、“チームrice”も豪華メンバーがそろってたよね。
HIRO:淳ちゃんも来てくれたし。
有紀:大志もTEL-SEAもトッキーも。
HIRO:たくちゃんにムックちゃんも。レアキャラ続出だったね(笑)。(→詳しくは、当HPインタビュー頁の「第6回」を読んでね!)
──チームriceにとってもいい慰安旅行になった(笑)。
有紀:便乗系で満喫させてもらって(笑)。みんな、“次もまた参加したい”って言ってくれたし、良かったよ。
──では、旅行の次に思い出深かった活動は?
HIRO:11月1日のO-WESTと12月7日の横浜サンホ(新横浜SUNPHONIX HALLで行なった“ありったけスーパーライブ!!2008~今年もやったります、全力の3時間~”)のチケット即完かな。
有紀:あ、俺もそれ。発売2日目には売り切れたもんね。早かったよね。
──今年は、春のツアーに始まり、O-WEST3回、イベントにも多数参加とライヴの本数は結構多かったと思うけど。
有紀:お客さんも増えてきてくれたし、ライヴへのリアクションがすごく良かったんだよね。特に、夏以降の動員の伸びが目覚ましくて。3月のWESTでは300人ぐらいだったんだけど…
──11月は?
有紀:500人。7月は当日券含めで予定人数(400名)まで到達した感じだったんだけど、11月はさっきも言ったように2日間でチケットがなくなったから。めまぐるしい動員の延び方だった。
HIRO:うれしかったよね。
──動員が増えるのには理由があって……簡単に言ってしまえば、いい曲を作ってクオリティーの高いライヴを続けてさえいれば認められると思うんですよ。でもそれって、簡単にみえてすごく難しい。riceの場合、どんなところが認められて今の勢いにつながってると自分たちでは思う?
有紀:たぶん……マイペースをずっと貫いているからかな。だからこそ自分自身も今の状況を素直に喜べてる。俺ね、あんまり急いでないっていうか、この期に及んでまだ焦ってないんだ(笑)。夢も希望も見失ってない。
──さっきも言ったけど、焦らず地道なペースでいいものを作り続けるってのもすごく大変なことだと思うけど……やっぱり、7年ふたりでがんばってきた土台があってこその今なんだろうね。
有紀:7年かぁ……長げぇなあ(笑)。
──去年も、“6年か、長いな”って言ってたよ(笑)。
HIRO:長くなる一方だよ(笑)。
──来年4月には8周年記念ライヴ(4月28日渋谷O-EAST)をやるわけだし。焦らず地道なペースでとはいえ、動員が増えていけばいい意味での欲も出てくると思うんだけど……どう?
有紀:2008年は1年を通して、作曲関連のコンピューターシステムも勉強できたんだよね。来年は環境面でも技術面でももっと充実させていけたらいいなっていう目標ができた。そうそう、2009年のカレンダーについてる音源、1曲目(「Brave Story」別ヴァージョン)はウチで録ったんだよ。
──有紀スタジオで?
有紀:そう。ドラムもウチに持ち込んで録ったの。
HIRO:エレドラ(電子ドラム)買ったから。
有紀:実際にはいつもの生で叩くHIROの音じゃないんだけど、とはいってもHIROが叩くとちゃんとHIROの音になるんだよね。音作りがいかに大事なのかっていう勉強になったし、感動的だった。もちろん、つきつめていくとまだまだプロが作る環境にはかなわないけど、妥協なくやろうとすればそこそこの形がふたりだけでも作れるんだっていうことがわかったし。もうちょっと深めていける気がしたから、来年もっといろいろやれたらおもしろいだろうなって思った。
──音の話でいくと……厳密には音じゃないんだけど、今年は有紀くんの声に『f分の1のゆらぎ(※)』が含まれてることが実証されたんだよね。これも、大きなことだったんじゃない?
有紀:あれ、うれしかった~。“ありったけスーパーライブ”の4日ぐらい前に、「前に調べてた声の結果出たよ。波形、出てた」って関係者にサラッと言われて。
──それがわかったことでこれから声の使い方もより広がっていく。
HIRO:有紀は毎年、声質や音の出し方に関していろいろ興味を持って勉強してるからね。そういうところはエライと思うよ。
有紀:ありがじゅう(照)。
──ということで、2009年もより広がっていくであろうriceの活動に期待してます! あ、そうそう。リリースの予定はどう? 2008年の飛躍の影には2枚のシングルを出したことも大きかったと思うけど。
有紀:少しずつだけど準備を始めてるよ。4月のO-EASTワンマンの前になんとか出せればいいかなって……。あ、その前にライヴDVDが出ると思うよ。
──2008年7月のO-WESTで撮った映像だね。
有紀:そうそう。引き続き作業中です。
──その他、2009年の告知事項があればこの場でぜひ発表してください。
有紀:3月28・29日に……
HIRO:“春の好き間”を復活させようかと……
──西方面でのファン旅行!?
有紀:現段階で話を貰ってる予定だと、愛知県の海沿いでやれたらいいな~と。今度もまたコミーツーリストさんが協力してくれるんだけど、目星をつけてくれている場所を近日中に見に行って、良さそうだったら最終決定しようかなって。決まり次第告知をするのでお楽しみにっていう感じかな。
──ホント、続々と活動の幅が広がってるよね。
有紀:やっぱり、ここまでいろいろなことができるようになって来たのは応援してくれてるみんなのおかげなんだよ。特にメディアに関してはみんなが大きな力をくれたと思う。アメブロとかmixiの充実した稼働とか、周りが盛り上げてくれたからこそ実現したからね。それがライヴの動員UPやCDセールスにつながってるわけだし、みんなには重ね重ね「ありがとう」って言いたいです。
──では最後に、2009年の目標を漢字一文字で言い切るとすると?
有紀:来年は、飛翔の『翔』っていう文字を掲げたいかな。
HIRO:そうね。去年・今年でやってきたことを続けていくことを基本に、翔けられればいいよね。
有紀:『亀翔ける』の1年にできればと思います!
※f分の1のゆらぎ=そよかぜやせせらぎ、潮騒のように、人に快感と安らぎを与える波形(周波数)として研究されている。