HP独占インタビュー【rice活動休止について】
第4回連載「海外見聞録」
第3回連載 特別企画「rice×ACID」
夏の好き間……特別インタビュー
暑かった夏も終わり、いよいよ秋本番。riceも、O-WESTでのワンマンや苗場旅行を無事終え、秋冬のスケジュールに向けて動き始めました。ということで、今年後半の動きが本格化する前に夏の思い出を振り返ってみたいと思います。その名も……rice official web独占でお届けする、“生声from苗場”。 1日目のプログラムを終えた24日未明、旅行参加メンバーとスタッフは、有紀の部屋に集まり1日目の反省会を開催。その場で、2年ぶりの旅行の感想やこの日だけの特別仕様のライヴの感想を聞いてみました。■旅行データ
“夏の好き間”
日程:2008年8月23日(土)~24日(日)※1泊2日
場所:苗場プリンスホテル
内容:アコースティックライヴ、バーベキュー、バータイム、写真撮影、握手会……などなど
■インタビュー参加者:rice(有紀&HIRO)、サポートメンバー(G.大志、B.淳)、スタッフ(ケニー、壮くん、けっけ)
※G.てるしとVo.トッキーは早々に就寝してしまったため不参加。
(↑バーベキュー大会直前♪)
──ただいま、日付変わって8月24日の深夜1時21分です。みなさん、お疲れさまです。
HIRO:おはようございます。
──先ほど『夏の好き間』の1日目が無事に終了し、メンバーさんたちはこうして反省会のために有紀部屋に集まっているわけですが……あ、若干2名(てるし&トッキー)がすでに自分の部屋でダウンしてしまって参加できないではいますが(笑)、今日の感想と手応えをみなさんに聞いていきたいと思います。
HIRO:楽しかったで~す。
有紀:全員腰が痛いで~す。
──今日はスタートしてからほとんど立ちっぱなしだった?
有紀:うん。で、みんな、大体足腰がむくんでるんだけど……たくちゃん(お手伝いに来てくれた有紀の友人、ぽっちゃり体型・笑)とワタクシは全身がむくんでます!
一同:爆笑!
──ステージに立つ人、裏方で働く人、みんな一丸となってがんばってたもんね! 今回のプログラムでは、目玉のひとつでもあるライヴを到着後すぐに開催したのには何か理由があったの?
有紀:会場(ホテル)側の場所的都合と時間的都合があって、一番最初にライヴをやってしまおう! っていうことになったの。とはいっても、これまでも、到着して1時間後ぐらいにライヴをやってたから、実質のところあんまり変わらないんだけどね。
──着いていきなりライヴっていうのは、慌ただしくはあるけど、ファンのみんなとメンバーの緊張感をときほぐす意味ではいい時間帯での開催だったともいえるんじゃない?
有紀:そうそう。みんな、メンバーと向き合う形として一番慣れてるのがライヴだからね。最初から1対1で握手とかするより、先に動いてるところを見てもらって、そこから旅行ならではのプログラムに移行するっていう流れは結構よかったよ。
──今回は、いつもとはまた違う編成というか……“苗場特別編”みたいなライヴだったけど、この構想はいつごろ思いついたの?
有紀:“旅行をやるぜ!”って決まってからかな? 久々の旅行でうれしくなって、(仲間を)呼べるだけ呼んでみようって。
HIRO:そうしたら6人編成になっちゃった、みたいな(笑)。
──有紀くんとHIROくんに加え、てるし(G.)、大志(G.)、トッキー(Vo.)、淳くん(B.)の計6人。フル構成でやる時のriceもいつも6人編成だけど、今回は普段はなかなか見られない編成だったよね。有紀くんとトッキーとのツインヴォーカルはお客さんもビックリしたんじゃ?
有紀:そうだね。ニューフェイスだもんね。
──本当なら彼本人から自己紹介をしてもらいたかったんだけど……いかんせん疲労困憊で爆睡中だから(笑)。改めて、有紀くんから彼の紹介をお願いします。
有紀:ライヴでは、“from チームAlc.”って言って紹介したんだけど……飲み仲間です(笑)お酒の趣味や音楽の感覚が合うっていうのも仲良くなったキッカケのひとつだけど、なんと言っても彼の歌が好きで。で今回、声をかけたら“スケジュール空いてるよ”って言って貰えたから、せっかく遊びに来てもらうなら歌ってもらおうと思ってプログラムを組んでみました。
──お客さんの反応はどう感じた?
有紀:ファンのみんなの、“音楽の楽しみ方”がすごく成長たんだなぁと。こっちが勉強させられるぐらいだった。だって、みんなにとってはじめましてのシンガーが来ても、“え~有紀が歌うんじゃないの?”っていう感じにはならなかったんだよ。逆に、“この曲をどういうふうに聴かせてくれるのかな?”みたいな姿勢で聴いてくれて。
──へえ、心の広い聴き方でriceの音楽を楽しんでくれてるんだ。
有紀:そうそう。バンドとしてriceをとらえてくれてる。だからすごくよかったなって。
──大志くんはriceに参加するのはすごく久しぶりだったと思うけど、今日の感触はどうだった?
大志:あたたかく迎えてもらえてありがたかったですね。“死ねー!”とかって言われたらどうしようって……ドキドキしてたんです。
HIRO:被害妄想……(笑)。
有紀:夏の憂鬱ですな(笑)。
大志:でも、声援をいただけて。
──ライヴでみんなと合わせた感触は?
大志:新鮮でしたね。しばらく合わせていないうちにパワーアップしてていい刺激になりました。
有紀:……大志がマジメにしゃべってる(笑)。
HIRO:しかもなんでそんな声(ちょびっと声が枯れている)になってるの?
大志:今日、しゃべり過ぎたからノドが痛い……(笑)。
──バータイムではファンのみんなへの接客で大活躍してたもんね(笑)。では、淳くんはどうでした?
淳:初めて『夏の好き間』におじゃまさせてもらったんですけど、めっちゃ楽しかったです。
HIRO:いらっしゃ~い
淳:おじゃましま~す
──初めての『夏の好き間』、印象深かったことといえば?
淳:まず最初、前日にホテルに入って、ステージや音響セットがぎょうさん組まれたライヴ会場を見て“これは豪華だな!”と思いました。で、着いたその日の夜、朝5時ぐらいまでこの部屋(有紀部屋)にみんなで集まって曲のアレンジをやってたんですよ。
──ほぼ徹夜?
有紀:そうだね。寝ようかって言ったのが5時だったから。
──ライヴ開始8時間前に就寝?(笑)
淳:解散する時は、“じゃ、のちほど”みたいな感じでした(笑)。
──結構、ドタバタの前日だったんですね(笑)。
淳:今年の夏は“Babice”ツアー(BABYLONとのカップリングツアー)に参加させてもらってたんですけど、あの時はギターがエレキの編成だったから。今回はアコースティックでその時とは指向が違うんで、いろいろ練習してたっていうか。
有紀:「Brave Story」では、てるしと淳ちゃんに参加してもらって4人でやったんだけど、夜中の4時頃、メモ帳片手にコード確認しながらみんなでアレンジして。でも、さすがにその時間だと楽器の音が出せないでしょ? ギターはアコースティックだから若干の生音は聞き取れるけど、ベースはあてぶりに近い感じで合わせてもらって(笑)。
淳:でも、有紀くんもベースが弾けるから、考えたフレーズを“そこそこ”とかって言いながら教えてもらってやってました。
──で、8時間後には本番を迎えたと。HIROくんから見た今日のライヴの感触はどうだった?
HIRO:手応えはよかったんじゃないかな。今回は、例年みたいに、地べたに座ったお客さんがドラムセットのすぐ目の前にいる……っていうまったりした感じではなくて、ちゃんとステージもあったし、通常のライヴに近いセッティングでできたから。キメるところはかっちりキメてできたかなって。
有紀:いつもの『夏の好き間』とは顔が違ったもんね。本気モードだった(笑)。
──なるほどなるほど。メンバーみなさんのひととおりの話が聞けたところで……せっかくだからこの場にいるスタッフさんのお話も聞きましょうか。どうでした、ケニーさん(riceスタッフ番長)。
ケニー:『夏の好き間』のスタッフをやるのは僕自身も久しぶりだったんですけど、すごく新鮮でしたね。アコースティックのライヴ自体は今までもイベントとかで観て来てますけど、今日は特にカッコよかった。音響の壮くんがすごくいい音を作ってくれたし、気合いが入ってるなって。
HIRO:壮ちゃんは、昔から、こういう形のイベントでずっと音響をやってくれてるスタッフなの。
有紀:ワンマンライブでやってくれたこともあるしね。
壮:今日はすごく気持ちがよかったですね。自分で勘違いしちゃうような感じでした。
HIRO:あはははは! “俺、すごいんじゃないか?”みたいな?(笑)
壮:(笑)。でも、お客さんの反応は心配でしたね。PAの位置からはお客さんの顔って見えないから。
有紀:バッチリだったっぺよ! みんな楽しそうなすごいいい顔してたっぺよ。
──きっと、いつもとは違うリゾート気分での解放された感覚も手伝って、お客さんたちはリラックスして楽しめたんじゃないかな。
有紀:うん。MBできてた。
──MB?
有紀:ミュージック・バカンス。あれ? バカンスの頭文字って、B? それともV?
HIRO:V。
有紀:あはは。Bっていうのは、バカとバカンスをかけてみたらどうかと思って言ったんだぜ畜生!!(笑)。
──それ、いいネーミング! ミュージック・バカンスに集まった音楽バカたちがいい絆を生んでいく……っていうすばらしい図式になるね(笑)。今日得たこの貴重な空気感は、今後のriceにとっていい道しるべになるかもしれないしね。
有紀:ですな!
──では……夜が明けたらまた2日目のプログラムがあるわけだし、そろそろお開きにしましょうか! 最後に、今一度みなさんから一言ずつ今日の感想をいただいてシメたいと思います。
大志:久々にみんなとやれて楽しかったです。
──ファンのみなさんにも何かひとことを。
大志:俺のギターを聴いてくれてありがとうございました!
一同:パチパチパチ~(拍手)。
──次、淳くん。
淳:夏って楽しいです。ありがとうrice、これからもよろしく。で、ファンのみんなには……
有紀:(小声でささやく→)抱きしめたる……
淳:抱きしめたる!(←なぜか小声)
一同:パチパチパチ~(拍手)。
──では……スタッフとしてがんばってたけっけ(riceローディー=有紀の弟)からも一言どうぞ。
けっけ:え! まさかの振りですね……どうしよう……。そうですね、今日のライヴは……ホントにナマものみたいなイメージが強かったんですけど。前日にステージを設営して、曲の構成はその日の夜に決めて、立ち位置はライヴ本番前の朝に決めた感じで。合宿みたいな雰囲気もありつつ、前日と当日に決めたことをそのままダイレクトに伝えることができて大成功に終わって。ライヴハウスに負けない音響設備とriceの音楽がガッときたライヴが旅行の一番最初にあって、旅行自体も大成功になったと思います!
一同:パチパチパチ~(拍手)。
──では、HIROくん。
HIRO:今回はFCがない状況でやった初めての旅行だったんだけど、初日が終わった段階ではすごくスムーズにできたと思えるのが単純にうれしい。それは、ファンの子のマナーがよかったこともあったと思うし、スタッフのがんばりもあったと思うしね。これで明日無事に終わることができれば、夏のいい思い出になるかなと。で、今後、夏だけじゃなく、春には関西方面でもやりたいなと思ってるし……年に2回ぐらい、それぞれ違う形でできればいいかなと思ってます。がんばります!
──最後に有紀くん、お願いします。
有紀:これまでの経緯をぜんぶ赤裸々に告白するわけではないけれど……今回のこの旅行は、開催に至るまでが大変だった。自分自身よりも、スタッフや参加してくれたメンバーたちはもっと心労が絶えなかったと思う。そんな中で、ブレない信念を持って自分たちのやっていることを信じて進んでいけば、幾度でもできるんだなって感じたんだよね。言葉にするとすごく安っぽいけど……またすごくriceが好きになれました。“このバンドいいな、強いな”って思うことができた。
──それはすごくすごく大きな成果だね。
有紀:人から見たら、大したことのない小さな小さな成果かもしれないけど、俺にとっては、ひとつのフラグを立てられたっていう大事な感情を持てる機会になった。さっき淳ちゃんが言ってこと、みんなが笑ってくれるから笑い話に聞こえたけど、ライヴでやる曲のアレンジを深夜に急に思いついて、“明日はこのコード進行でいく”って言ったら、みんな一生懸命メモとって翌日はしっかりこなしてくれたわけでしょ。ライヴ以外でもみんなクタクタになるぐらい、それこそ起き上がってこれないのがふたりも居るぐらい動いてくれたから。この魂はすごく大事なものだなって思いました。
──ファンのみんなにもメッセージを。
有紀:今はファンクラブこそないものの、こうやってちゃんと動けてる事実がある限り、ここからいくらでも発展していけるっていう確信をくれたのはみんなです。だからこれからもやっていけるんだと思っていて。みんなには、今話したような、メンバーやスタッフに対する想いと同じ感情があるんだよね。だから俺は全然がんばれるかなって感じで。改めて……ここから今年もよろしくお願いします……みたいな感じですかね。
──いい栄養をもらえた夏になってよかったね。
有紀:そうだね! とめどなくがんばれそう。今後もよろしく的な感じでシメたいと思います。
──今日はほんとにお疲れさまでした! 明日もいい時間が過ごせるようがんばってくださいね♪
一同:パチパチパチ~(拍手)。
有紀:抱きしめたる!
一同:笑!