HP独占インタビュー【rice活動休止について】
第4回連載「海外見聞録」
第3回連載 特別企画「rice×ACID」
第1回連載 第2弾「つながりとつらなり」
第1弾インタビューで、今の活動状況と今後の展望について語ってくれたriceのふたり。第2弾は、周りにいる人たちとのつながっていくことの大切さについてのお話です。ONE FOR ALL,ALL FOR ONE。誰として欠けても、今のriceは存在しえないのです!──最近、すごく感じるんだけど、riceはここに来て、ライヴの動員数が伸びてるなって。
有紀:そうだね。不思議なもんで。
──どういうところがお客さんの心に響いたか、実感はある?
有紀:わかりやすくなったんだと思う。ライブに至るまでのプロセスもそうだし、俺たちが何をしたいのかとか、いろんな面でわかりやすさが出てきたんじゃないのかなって。
──楽曲しかり活動しかり、派手さはないけどじっくり真面目に取り組んで来た結果が今につながってるんじゃないかな…ってハタから見ていて思ったりもしていて。
有紀:今の話で思い出したんだけど、すごくうれしい褒め言葉をファンレターでもらったんだ。“勢いのあるバンドという表現はもう適切ではないと思います。今のriceに一番当てはまる言葉は、〈底力のあるバンド〉だと思います”って。やっぱり、自分たちを応援してくれてるファンの人たちが、気づけばたくさんいたんだなって。そう実感できたところが、今、自分たちで活動を動かしていく上での明るい材料をくれてる気がしてね。
──ファンのみんなは、riceの本質をしっかり見てくれているんだね。
有紀:あと、誤解に近いようなことが解消されつつあるというか。ヘンな閉塞感というか、興味を持ってくれた新しいお客さんが入りにくい輪みたいなものがあったみたいで。そういういらないものがなくなってきたことも理由にあるのかな。
──エンターテイメントの世界って、すごく移り変わりが激しいじゃない。たった1年前の曲がものすごく古く感じたりする世の中で、7年経った今でもお客さんが増え続けてることはホントに誇っていいことだと思う。
有紀:あざーす!
──しかも、朝まで開催のオールナイトライヴでパンパンの動員があって。(2007年3月23日“CLUB rice Vol.1”)。すごく熱気もあったし、パワーのある楽しいライヴだったよ。
有紀:そうだよね。あんな夜中にね。うれしい苦情メールも来てたよ(笑)。“有紀さんが思ってる以上にriceのファンはたくさんいるんだから、もっと大きな会場でやってください。入れません”って(笑)。
──4月27日“CLUB rice Vol.2”もSOLD OUTだったよね?
有紀:チケット発売日初日に即日完売したよ。30分ぐらいで売り切れたのかな?
──それって、Vol.1に来てくれた子は、ほとんどまた観に来てくれたってことじゃない?
有紀:ウチはリピーターの数は本当に多いと思う。
──今の世の中、リピーター確保が難しいんだから。それをちゃんとやってるっていうのはスゴイことだと思いますよ。
有紀:音楽シーンも、ある種、水ものだと常々思ってはいて。そんな中で、流れていかずにずっとここで止まっていてくれるのはステキなことだなとは思ってるよ。
──うん。そんな今のriceにとって、音楽をやる上で一番大切にしたいことって何ですか?
有紀:ライヴも大前提ではあるけど…今一番大切に考えていきたいのは、仲間との連携かな。“つながり”以前に“つらなり方”を考えていきたいなって。
──ファンももちろん、メンバー本人たちやスタッフ同士の足並みをいかにそろえるかっていう。
有紀:新しい体制になって、意思の疎通ができるまでにはたくさん時間が必要だとは思う。でも、それはステキな時間だと思うんだよね。そこに使える体力・気力は有り余るほどあるしさ。一番大切にしたいのはそこかな。
──HIROくんは?
HIRO:やっぱりつながりかな。今までもそうだけど、これからもずっと、信頼できる仲間たちとやり続けていくことができれば楽しいしね。
~~次週へ続く~~